この物語は、主人公・八朔洋平(ほずみようへい)が親の都合により、四国の香川県へ引っ越したことから始まる。 叔父の経営するスタジオで偶然出逢った女の子に惹かれ、転校先で軽音楽部に入部した洋平は、3ヶ月後に控えた学園祭 でのライブの成功を目指す。 新しい生活の始まった彼には、新しい出逢いと、その数だけの物語が待っている。








知ってる?
何が?
一年おきに、脳をつくりかえる鳥。
脳をつくりかえる? 鳥?
新しい歌を歌うために、脳をつくりかえる鳥。
鳥が?
鳥が。
そうしないと新しい歌を覚えられないの?
覚えられない。
大変だね。
まったく。
もし、脳をつくりかえられなかったら、どうするの?
さぁ?
古い歌しかつまってない脳の鳥は、どうなるの?
さぁ?
古い歌に引きずられる?
なのかな。
古い歌に引きずられて、新しい歌を覚えられない?
だろうね。
かわいそうだね。
そうかな
そうだよ。
新しい歌を受け入れるしかできないってのも、かわいそうじゃない?
………そうかな。
そうだよ。
………そうかな。




さな声じゃ聞こ
だもん
ゃん、絵理の
トナに
誰でもそんなこと考え
…… う一人
こは男を








もどる